楽水庵ブログ

「脳の錯覚?」 肋間神経痛のような右横隔膜の痛み

京都市の南西に位置する、京都長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

人が痛みを感じるのは「脳」によってです。
いくら大きな怪我をしたとしても、その情報が脳に伝わらない、もしくは脳内の情報が乱れたとしたら、痛みを感じない・別の痛みとして感じられる可能性もあります。
失った手足の痛みを感じる 「幻肢痛」などはまさにその典型と言えるかも知れません。
まあ、幻肢痛の場合は、その末梢に繋がっている神経のどこかが刺激されたとも言えますが・・・

現代医学でも「脳」の全容はまだ20%ぐらいしか解明されていないそうです。
そして私のような凡人だと、脳のポテンシャルをほんの数%程度にしか使えていないのでしょうね(T_T)
もう数%使えたら凄い事になっていたかも(笑)

ただ、人間の脳はスーパーコンピュータ並のポテンシャルはあるにしても、「痛み」に関しては本当にそこが痛いのかどうかを判りかねるのではないかと思われます。
コンピュータのように「Dの5番に問題があります」というようにはできていないのです。

例えば、現在通われている女性が右脇腹の痛み,肋間神経痛のような横隔膜附近の痛みを訴えておられましたが、その原因の一つが立位で同じ高さにある『右肘』(回外筋)でした。
同じ高さにある処の痛みを別の場所の痛みと『脳が錯覚』してしまうのです。


こういう現象は、特に体幹部に起こりがちです。
反対に、この現象を逆手にとって代替テープを貼る事もできます。
今ではπテープを使うのであまりしませんが、屋外で中殿筋に効かしたいがお尻を出してもらいにくい時に前腕にテーピングするような事もできるのです。

まだまだ勉強しなければならない事が多いのですが、そういう発想もなければ本当の意味での「痛みの解消」は難しいでしょう。
ロキソニン等の痛み止めは、脳の「痛い」という感覚を麻痺させているだけですから。


楽水庵

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