楽水庵ブログ

右利きの場合、傷めやすい左の烏口腕筋

京都府長岡京市の楽水庵です。

利き手によって左右それぞれの肩の傷め方は違う、と何度かブログに書いております。
右利きの場合、右の肩甲上腕靭帯を、そして左の烏口腕筋を傷めやすいと書きました。
肩甲上腕靭帯に関しては前に書きました(リンク参照)ので、今回は「烏口腕筋」について。

烏口腕筋は上腕を拳上させる筋肉です。
前のブログ(リンク参照)で、右利きの場合細かい作業は左側で行うと書きました。
特に調理などをしていると左の上腕を押し下げる体勢になります。

これにより左の烏口腕筋が伸ばされてしまうのです。
そして、伸ばされる事により烏口鎖骨靭帯という烏口突起(烏口腕筋の付着部)にある靭帯もゆるんでしまいます。
ですから、左肩を動かすとほとんどの方は烏口突起の辺りで引っ掛かる感じがするのです。

ここを調整すると、それだけでスムーズに左肩が動きます。
手技でも良いのですが、烏口鎖骨靭帯の弛みをロックさせる目的もあるので、テーピング、それもπテープ2枚貼るのが非常に効果的です。
この間も名古屋大学のボート部員にセミナーで貼ったところ、面白いぐらいに左肩の関節可動域が向上しました。

これをしつつ、日頃日常動作で烏口腕筋が押し下げられている事から、こまめに肘を曲げた状態で上腕を水平から約30°程度烏口突起を意識しながら拳上させるエクササイズをすると、左肩(右利きの場合)の状態は改善していきます。


楽水庵




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