楽水庵ブログ

大腿前部の痛み、果たして大腿四頭筋が原因か?

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

人の身体は『浅筋膜』というものに覆われています。
その浅筋膜の動きがどこかで悪くなると、全身のどこかで痛みや違和感等を起こします。
必ず問題のある個所に痛み等が出る訳ではありません。

この間来院した、高校でソフトボールをしている高校生。
膝蓋骨脱臼で3ヶ月ほど部活ができていなかったそうで、やっと今月に入って復帰。
膝の痛みはないそうだが、久しぶりに練習をしたからか両大腿前部の激しい痛みを訴えていました。

チェックしてみると、痛みは大腿四頭筋、特にその中の大腿直筋上に出ているのですが、左右共に原因はこれではありませんでした。
大腿直筋が原因なら、その上の筋膜を手で誘導すれば楽になりますが全く変化が出ませんでした。

左右共に、腸腰筋(右は腸骨筋、左は大腰筋)が原因の一つでした。
そして、右は大殿筋・左はハムストリングを傷めていました。
これらを調整すると、痛みは大幅に軽減しました。

大殿筋・ハムストリング共に、大腿直筋と拮抗関係にあります。
また、これらの筋膜の流れが乱れると大腿直筋に力が入る時に邪魔をします。

最近ネット動画で様々なテーピングの動画が出ています。
ただ、テーピングするにしても「一体どこに本当の問題があるのか?」を調べずに、「どこそこが痛かったらこういうテーピング」みたいな動画はあまり当てになりません。
しっかり、問題の本質を探す事が大事です。
あくまで、テーピングは「ツール」にしか過ぎません。
何でもかんでも「痛い処に貼る」だけでは問題は解決しないのです。


楽水庵

過去の記事

全て見る