楽水庵ブログ

何故、パスを受けただけで肩を脱臼したのだろう?

京都府長岡京市 『痛みの探偵!』 kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

数日前に膝や踵の痛みで来院したハンドボールをしている女子高生ですが、練習中に両肩とも完全脱臼したそうです。
右はもう不安がないが、左にまだ不安があるとの事。

ラグビーとかで相手に腕を取られて脱臼とかはよく聞きますが、ハンドボールでもそうなのかと聞いたところ、速いパスを受けたら外れたそうです。
一瞬「えっ!」と思いました。
そんなに線が細い子でもないのに、何でだろうと。

しかし、足元をチェックしたらすぐに原因が判明しました。
結構な開帳足、つまり横アーチがなく、なおかつ腰椎4-5番間が詰まっていたので両母趾に力が入らない状態でした。
ほとんどの足趾がしっかり接地できていないのです。

これでは全く踏ん張れない状態です。
つまり下半身の粘りがないまま速いパスを受ける事になっていたのです。
上半身だけで受けるのですから、場合によっては脱臼する可能性も出てきます。
これを本人に伝えると、思い当たるようでした。

写真は別の人ですが、彼女もこのまま放置していればこのような状態になる可能性もあるでしょう。

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踵や膝が痛いのも、こういう足元の状態が原因の一つで、テーピングで足元を整えるとそれだけで痛みが軽減しました。

地味な事ですが、こういうチェックをしっかりやっていかないと思わぬスポーツ障害を起こす事もあるのです。


楽水庵

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