楽水庵ブログ
「腹筋するのが嫌になりました」競輪選手
こんにちは、楽水庵です。
先日久しぶりにお越しになった競輪選手。
一番の望みはライディングフォームを撮った際に首周りが安定してほしいとの事。
チェックしてみると、頚椎5-6番間に詰りが見られました。
これはそのカウンターパートに当たる胸椎12番-腰椎1番間にジェルフィッシュテープを貼付して解消。
他に何か問題はないかとチェックしてみると、鼠蹊(そけい)部が結構詰まっている。
この場合、S2-3番間が詰まっている事が多く、彼の場合もそうでした。
そして、このS2-3番間が詰まっていると、腹筋のうち腹直筋と外腹斜筋が機能しません。
何故かというと、S3神経の流れが悪くなっているからです。
S3神経は恥骨周辺の皮膚を神経支配しています。
そして、皮膚の神経支配をしているという事はその内部の筋肉等にも影響を与えているのです。
腹直筋に外腹斜筋は恥骨に繋がっており、その為に機能低下を起こします。
よく「・・・筋が弱い」という表現を我々もしてしまいますが、実際の処筋肉自体が弱っているというよりも、皮膚や筋膜の流れが悪くなっている為にその奥にある筋肉が持っているパフォーマンスを出せないだけのケースがほとんどなのです。
ですから、キネシオテーピングで皮膚・筋膜の流れを整えてあげると、筋肉はポテンシャル通りのパフォーマンスを出せるのです。
逆に「ただ貼っただけで筋出力がアップする」のであれば、それはドーピングですから全競技でキネシオテーピングは禁止されている筈です。
キネシオテーピングができるのは、あくまで「ポテンシャルを引き出す」事だけです。
それで整えて、更に鍛えハイパフォーマンスを出す事によってポテンシャルをもっと高める、この繰り返しが「勝利の王道」だと確信します。
競輪選手の話に戻すと、元々野球をしていて腹筋運動なども所謂「回数をやらされる」ものばかりしていて、それも楽をする為に脚の筋肉を使ってやっていたようです。
S2-3間の詰りを取って、腹筋、特に腹直筋が効きやすいようにした状態で腹筋運動をしてもらうと、数回でパンプアップしました。
「もう腹筋をするのが嫌になりました」と笑いながら言っていました。
それでも、こういう地味な調整とトレーニングをしていくと、彼は益々強くなるでしょう。
断っておきますが、「腹筋が効いた」からと言って常に腹直筋に力を入れている訳ではありません。
逆にどちらかというと、腹直筋は運動中にリラックスしている時間の方が圧倒的に多いのです。
瞬間的に力を入れているだけです。
ただ、ちゃんと力が入らないという事はちゃんとリラックスできていない事です。
その為に近くにある腸腰筋なども機能しなくなってきて、パフォーマンス低下や腰痛などを引き起こしてしまうのです。
本当に「効いている」と数回でパンプアップします。
だから、「腹筋運動を何百回できる」とか言っている方は真の意味での腹筋運動をしていない可能性が高い。
もちろん、ちゃんと効いているのをその回数できるのなら凄いですけどね。
競輪などは瞬間的なスピードがないと勝てません。
それが収入面で数百万、場合によっては千万単位の獲得賞金の差になって表れるシビアな世界です。
その為にも「嫌になってしまった」腹筋運動でも、コツコツとやってほしいですね。
楽水庵
先日久しぶりにお越しになった競輪選手。
一番の望みはライディングフォームを撮った際に首周りが安定してほしいとの事。
チェックしてみると、頚椎5-6番間に詰りが見られました。
これはそのカウンターパートに当たる胸椎12番-腰椎1番間にジェルフィッシュテープを貼付して解消。
他に何か問題はないかとチェックしてみると、鼠蹊(そけい)部が結構詰まっている。
この場合、S2-3番間が詰まっている事が多く、彼の場合もそうでした。
そして、このS2-3番間が詰まっていると、腹筋のうち腹直筋と外腹斜筋が機能しません。
何故かというと、S3神経の流れが悪くなっているからです。
S3神経は恥骨周辺の皮膚を神経支配しています。
そして、皮膚の神経支配をしているという事はその内部の筋肉等にも影響を与えているのです。
腹直筋に外腹斜筋は恥骨に繋がっており、その為に機能低下を起こします。
よく「・・・筋が弱い」という表現を我々もしてしまいますが、実際の処筋肉自体が弱っているというよりも、皮膚や筋膜の流れが悪くなっている為にその奥にある筋肉が持っているパフォーマンスを出せないだけのケースがほとんどなのです。
ですから、キネシオテーピングで皮膚・筋膜の流れを整えてあげると、筋肉はポテンシャル通りのパフォーマンスを出せるのです。
逆に「ただ貼っただけで筋出力がアップする」のであれば、それはドーピングですから全競技でキネシオテーピングは禁止されている筈です。
キネシオテーピングができるのは、あくまで「ポテンシャルを引き出す」事だけです。
それで整えて、更に鍛えハイパフォーマンスを出す事によってポテンシャルをもっと高める、この繰り返しが「勝利の王道」だと確信します。
競輪選手の話に戻すと、元々野球をしていて腹筋運動なども所謂「回数をやらされる」ものばかりしていて、それも楽をする為に脚の筋肉を使ってやっていたようです。
S2-3間の詰りを取って、腹筋、特に腹直筋が効きやすいようにした状態で腹筋運動をしてもらうと、数回でパンプアップしました。
「もう腹筋をするのが嫌になりました」と笑いながら言っていました。
それでも、こういう地味な調整とトレーニングをしていくと、彼は益々強くなるでしょう。
断っておきますが、「腹筋が効いた」からと言って常に腹直筋に力を入れている訳ではありません。
逆にどちらかというと、腹直筋は運動中にリラックスしている時間の方が圧倒的に多いのです。
瞬間的に力を入れているだけです。
ただ、ちゃんと力が入らないという事はちゃんとリラックスできていない事です。
その為に近くにある腸腰筋なども機能しなくなってきて、パフォーマンス低下や腰痛などを引き起こしてしまうのです。
本当に「効いている」と数回でパンプアップします。
だから、「腹筋運動を何百回できる」とか言っている方は真の意味での腹筋運動をしていない可能性が高い。
もちろん、ちゃんと効いているのをその回数できるのなら凄いですけどね。
競輪などは瞬間的なスピードがないと勝てません。
それが収入面で数百万、場合によっては千万単位の獲得賞金の差になって表れるシビアな世界です。
その為にも「嫌になってしまった」腹筋運動でも、コツコツとやってほしいですね。
楽水庵