楽水庵ブログ
特に首や肩は、痛みを感じる反対側もしっかりチェック!
こんにちは、楽水庵です。
首や肩の痛み、また首や肩の筋肉の機能低下が原因で起こる手首・上肢のトラブルで、どうしても痛みやトラブルのある側に注意がいってしまいがちです。
しかし、少し視野を拡げて反対側もチェックする事で、症状を解消・軽減したりできる可能性も多々あります。
例を2つほど挙げてみます。
まず、この間来た中学生、少年野球でピッチャーをやっています。
左投げで、その左手の親指付け根がボールを投げたり物を持ったりすると痛いという事で来ました。
左の胸鎖乳突筋と共に中斜角筋の機能低下があり、これが少なからず痛みの原因の一つになっていました。
ただ、親指側の痛みですから前斜角筋も関わっているのですが、ここで注意したいのは左の前斜角筋の張りが強く一見するとここにアプローチすれば良いように思えますが、実際には機能低下を起こしているのは右前斜角筋なのです。
特に首の筋肉は片側が収縮すれば反対側の同じ筋肉が緩むようになっています。
この場合右の前斜角筋の状態が悪かったので左前斜角筋も釣られてしまった、と解釈してもらって良いと思います。
ですからこの場合アプローチするべきは右前斜角筋です。
左前斜角筋にアプローチしても、本来良くない右前斜角筋を放置したままでは本当の改善は見込めないでしょう。
この左中斜角筋と右前斜角筋のアプローチで、この中学生の親指付近の痛みはかなり軽減しました。
後は小円筋などを調整して、重い物を実際に持ってのチェックも大丈夫でした。
もう一つ
左肩を動かした際の不安定性や痛みを訴えておられた40代男性。
一番の原因は、左肩甲下筋でした。
ただ、これはまた書こうかなと思っていますが肩甲下筋と反対側の棘下筋(きょっかきん)は密接に連動しています。
もちろん同側の肩甲下筋と棘下筋も肩甲骨を挟んだ表裏の関係なので無視する訳にはいきませんが、それでも反対側の棘下筋との連動の方がより繋がりがあるように思われます。
これは、「肩甲骨を挟んだ」関係よりも、「肋骨を跨いだ浅筋膜」のそれの方がより関係性が深いのかも知れませんね。
ですので、この男性の右棘下筋を左肩甲下筋の後に調整。
そうすると、左肩甲下筋単体よりも右棘下筋も共に調整する方が圧倒的に左肩の調子が良くなっていました。
このように患側(痛みのある側・または感じている側)だけでなく健側(痛みの感じていない側)もチェック・調整する方が改善度合いが増します。
この患側・健側という言葉も、実際感じているか感じていないかだけの事だけであり、実際は健側にも問題がある事がほとんどですね。
楽水庵
首や肩の痛み、また首や肩の筋肉の機能低下が原因で起こる手首・上肢のトラブルで、どうしても痛みやトラブルのある側に注意がいってしまいがちです。
しかし、少し視野を拡げて反対側もチェックする事で、症状を解消・軽減したりできる可能性も多々あります。
例を2つほど挙げてみます。
まず、この間来た中学生、少年野球でピッチャーをやっています。
左投げで、その左手の親指付け根がボールを投げたり物を持ったりすると痛いという事で来ました。
左の胸鎖乳突筋と共に中斜角筋の機能低下があり、これが少なからず痛みの原因の一つになっていました。
ただ、親指側の痛みですから前斜角筋も関わっているのですが、ここで注意したいのは左の前斜角筋の張りが強く一見するとここにアプローチすれば良いように思えますが、実際には機能低下を起こしているのは右前斜角筋なのです。
特に首の筋肉は片側が収縮すれば反対側の同じ筋肉が緩むようになっています。
この場合右の前斜角筋の状態が悪かったので左前斜角筋も釣られてしまった、と解釈してもらって良いと思います。
ですからこの場合アプローチするべきは右前斜角筋です。
左前斜角筋にアプローチしても、本来良くない右前斜角筋を放置したままでは本当の改善は見込めないでしょう。
この左中斜角筋と右前斜角筋のアプローチで、この中学生の親指付近の痛みはかなり軽減しました。
後は小円筋などを調整して、重い物を実際に持ってのチェックも大丈夫でした。
もう一つ
左肩を動かした際の不安定性や痛みを訴えておられた40代男性。
一番の原因は、左肩甲下筋でした。
ただ、これはまた書こうかなと思っていますが肩甲下筋と反対側の棘下筋(きょっかきん)は密接に連動しています。
もちろん同側の肩甲下筋と棘下筋も肩甲骨を挟んだ表裏の関係なので無視する訳にはいきませんが、それでも反対側の棘下筋との連動の方がより繋がりがあるように思われます。
これは、「肩甲骨を挟んだ」関係よりも、「肋骨を跨いだ浅筋膜」のそれの方がより関係性が深いのかも知れませんね。
ですので、この男性の右棘下筋を左肩甲下筋の後に調整。
そうすると、左肩甲下筋単体よりも右棘下筋も共に調整する方が圧倒的に左肩の調子が良くなっていました。
このように患側(痛みのある側・または感じている側)だけでなく健側(痛みの感じていない側)もチェック・調整する方が改善度合いが増します。
この患側・健側という言葉も、実際感じているか感じていないかだけの事だけであり、実際は健側にも問題がある事がほとんどですね。
楽水庵