楽水庵ブログ

年配の方の転倒防止にも

こんにちは、京都府長岡京市の楽水庵 水谷です。

以前紹介した『リスフラン関節』という足部の関節ですが、この関節の靭帯に問題のあった女子高生を施術し、またその直後に足底筋膜の痛みで来られたランナーの方(リンク)以後お越しになられた方々のリスフラン関節を全てチェックしています。

やはり皆さん左右どちらかに問題があり、レッグランジをやってもらうと問題のある側が安定しません。
それをチェックした後にテーピングをして再度レッグランジをしてもらうと、皆さん本当にしっかりと問題のあった側のレッグランジができるようになります。

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それともう一つ判ってきたのが、リスフラン関節に問題のある側は後脛骨筋(こうけいこつきん)という足部を内反したり足趾を踏ん張る筋肉の機能が低下している事です。
安定しないから踏ん張り過ぎなのかどうかは判りません。
リスフランにテーピングすると即座に足裏に出ていた足底筋の関連痛が消えるのと同様に、少し説明できない現象ですが傾向としては間違いなくあります。

また最近高齢の方(当院は自費という事もあり、あまり高齢の方は来られません)を何人か施術する事があり、やはりその方達もリスフラン関節の靭帯が弛んでいました。
という事は、弛んでいる側の足元が、特に体重を掛けた時にふらつきます。
特に歩き出した1歩目が弛んでいる側だとかなり不安定になります。
私の母親(今年10月に死去)は3回転倒・骨折しましたが、その全てが動き出しの1歩目でした。

筋力、特に股関節の筋力がしっかりしている間は、少し足元がふらついても踏ん張れます。
しかし、高齢になって筋力が低下していたらそうはいきません。

もちろん、そうならない為の高齢者の筋力トレーニングも非常に重要です。
それでも足元がふらつかないようにする調整をしてあげるのが先だと考えます。
その上で筋力低下しないようにトレーニングするのがベストでしょう。


楽水庵








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